2014年4月30日水曜日
プロのデザイナーのツールになりえる細密な3DプリントペンLix, わずか2時間でKickstarterの目標額を突破
【抄訳】
3Dプリントペン3Doodlerは、本誌の同僚John Biggsが最近教えてくれたのだが、玩具としては楽しくても、道具としてはアホっぽい。大きいし、その出力はいらいらするほど不安定だ。でも作った人たちがベテランの玩具作者だから、目的は楽しいおもちゃなのだろう。
今回はイギリスのスタートアップが、同じねらいで、プロのデザイナーや建築家向けの精密な3Dプリントペンを作った。そのLixと名づけたペンは、昨日登場したばかりのKickstarterで目標額30000ポンドを、わずか2時間で超えてしまった。その翌日である今日は10万ポンドを超えた。締切りまであと29日もある。
3Doodlerとの違いを聞かれた協同ファウンダのAnton Suvorovは、こう言った:
“小さくて軽量な製品、そして電源はふつうのUSBポートから供給できる。われわれのLix Penは可搬性に優れ、使い心地も快適だ。3Doodlerは重くてでかくて使い辛くて電源は通常の商用電源だから実用的でない。Lixは、形状もすっきりしているし、何よりも、プロのためのクリエイティブなツールがねらいだ。スタイリストや建築家やデザイナーなど、3Dプリントに関心を持っていた人たちに、新しい仕事のやり方の可能性を開くだろう”。
Lixペンは確かに細い。いちばん太いところでも直径14ミリだ。空中でもプラスチックを押し出しできるので、立体物も作れる(いちばん下の写真)。押し出しのコントロールは、ペン先の近くにある二つのボタンで行う。
“3Doodlerは既存の3Dプリンタの部品を使っている。それなのに安くはない。うちは、特殊な素材を使って品質の良い部品を独自にまったくゼロから開発した。”。
Lixの三名の協同ファウンダは、まだLondon College of Fashionの学生で靴のデザイナーDelphine Eloise Wood、マーケティングとグラフィックデザインを専攻したIsmail Baran、そして経済学と応用美術を学んだSuvorovだ。
お値段は、Kickstarterの出資者向けには43~73ポンドだったが、すでに完売だ。10月の正式発売以降は85ポンドになりそう。まあ、既存/一般市販の部品をいっさい使わない、プロ向けのツールだから、こんなものか。ABS/PLA素材のリフィルは30個がワンセットで7ポンド(1個が10インチのフィラメント)、30個を約1時間で使い切る。
こんなものを、誰が何のために使うのかというと、スケッチやデザインプロトタイプを平面の上の図や絵でなくて、立体物でやりたいクリエイターたちすべてだ(ファッションデザイナー、ジュエリーデザイナー、などなど)。またもちろん、3Doodlerのように、遊びや美術作品の制作に使ってもよい。
要するにこのペンの価値は、イコール、あなたの想像力にある、というわけ。
[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))
from TechCrunch Japan
テディベアを「編み出す」3Dプリンター。カーネギーメロンとディズニーより登場
カーネギーメロン大学の研究者とDisney Researchが、布製のテディベア人形を作ることのできる3Dプリンターを開発した。製作にかかる時間は数時間だとのこと。3Dプリンターはついにサンタクロース的な役割も担い始めたのかもしれない。素材は毛糸で、糸を撚りあわせることで表面をフェルト状にして形を作り出す。
カーネギーメロン大学のHuman-Computer Interaction Instituteに所属するScott E. Hudsonによるリサーチペーパー(PDF)に詳細な仕組みが記述されている。この論文によれば、世に普及しつつあるプラスチック素材を使う3Dプリンターのように、どのような形のものでも作り出すことができるようだ。縫いこんだ糸を、針を使って形を整えていくような仕組みとなっている。
上に掲載しているビデオを見ればわかるように、できあがりは完全に立体的なテディベアとなるわけではないらしい。片面が平面となった、ブローチのような形状のものができあがる。しかし繊維素材はあとで組み合わせるのも簡単だ。すなわちいくつかのパーツを組み合わせるという手法を使えば、ふつうのぬいぐるみのような形も作れるし、服やキルトのようなものを作ることもできるだろう。
もちろん糸を撚ってフェルト化したものなので、一般のぬいぐるみなどと比べれば、耐久性には劣る面もあるだろう。しかし毛糸の柔らかさが、身につけたり、あるいは抱きしめたときの良い感触を与えてくれるというメリットもある。
「素材的には、肌に接するようなところで使うのに適しているように思います」とHudsonは言っている。「3Dプリントで使える素材のバラエティを増やしていくことで、可能性を広げていくことに繋がると考えています」。
プリンター制御に使っているのは標準的なオープンソースソフトウェアだ。上のビデオから一目瞭然であるように、子供向けプロダクトの可能性を拓くものということができよう。
[原文へ]
(翻訳:Maeda, H)
from TechCrunch Japan
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2014年4月29日火曜日
藁製フィラメントは3Dプリンティングのコストを激減させるかもしれない
グリム童話のルンペルシュティルツヒェンのハイテク版とでも言おうか、もうすぐ藁を紡いでプラスチックを作れるようになるかもしれない。中国のメーカー、Jiangsu Jinghe Hi-Tech Co. が作った新しいフィラメントの主成分は藁とプラスチックだ。フィラメントは約170℃で溶け、標準的ABSあるいはPLAよりはるかに安い。
同社は、麦藁、稲藁、あるいはトウモロコシの茎を砕きポリプロピレンと混ぜて基剤を作ることができる。出来上がったペレットを射出すれば3Dプリンター用フィラメントになる。色は薄茶で表面はソフトでクリーンな仕上げだ。
3Dersによると、「1万4000トンの藁製プラスチックは、二酸化炭素排出量を毎年2万2400トン削減可能」であり、製造コストはABS樹脂の半分だ。
現在同社はこの材料を大量市場向けに製造しているが、いずれフィラメント製造へと拡大する予定だ。つまり、3Dプリンター用フィラメントが、1巻50ドルから10ドル程度に下がるかもしれない。3Dプリンティングを普及させる重要な飛躍だ。
[原文へ]
(翻訳:Nob Takahashi / facebook)
from TechCrunch Japan
2014年4月28日月曜日
人数に応じて首振り角度を自動調節する人感センサー付DCモーター扇風機
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電気料金の値上げを受けて、カタログの目安価格も引き上げ
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