2015年5月23日土曜日

Disneyの研究所が完璧な濡れ衣証言の偽造技術を発明…ほんとに言ったことはどこかに消える

research-lab

Disneyの研究所からまた常軌を逸した成果が登場した。これまでは、ビーチの砂の上に絵を描くロボットがあったし、プラスチックでなくフェルトから、抱きしめたくなるようなオブジェクトを作る3Dプリンタがあり、不可能と思える形のものでもコマのように回転させられる特技があった。

そして彼らの最新の秘技は何か? アルゴリズムを使って、人が実際には言っていないことを言わせる技術だ。

読唇術というものが昔からあるし、ビデオの吹き替えで声と合ってない唇の形は、誰もがいつも見ている。読唇術が難しいのは、二つの違う言葉が、口の形はほとんど同じ、ということが多いからだ。だから脳が行う言葉の理解は、視覚と聴覚の合成なのだ。音がなくなると、”bah”も”vah”も”gah”も、口の形だけからは正確に区別できない。

そこで、下のビデオのような、McGurkの錯覚というものが生まれる:

このことから、Disneyの研究員は、人が実際に言っていることとは違う言葉に聞こえることもある、語句のリストを作った。

たとえば、誰かが”clean swatches”(きれいな布地見本)と言ってるのを録画すると、その映像に、その映像を見ながら聞く人が違和感を感じないようにダビングできる、オリジナルとは違う語句が9000種類もある。その9000の中には、意味のない語句もある。というか、そのほとんどは、意味不明だ。その、実際には”clean swatches”と言っているビデオに、”need no pots”(マリファナは要らない)をダビングしても合うし、かなり気持ち悪い”like to watch you”(あなたを見張っていたい)も合う。完全に合ってると見えれば、そのときには、まさにその人がそう言っている、と聞こえてしまう。完璧な濡れ衣だ。

下のデモビデオでは、効率化のために声はロボットの声を使っているが、実際に人間の声だったら、もっと“ずっと自然な”完成度の高い錯覚になるだろう。

これは、人間の脳の気まぐれぶりを表しているだけでなく、実用化の可能性もある。たとえば、映画の中の差別語の発言などを、これまでのかなり無理なやり方より、もっと自然に別の言葉に言い換えさせることができるだろう。でも、この研究成果そのものが、すごくクールだけどね。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa



from TechCrunch Japan

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2015年5月19日火曜日

開発途中のElectroloomは、縫い合わせる必要のない衣類を制作する3Dプリンター

3Dプリンターは、多岐に渡る分野で活躍している。プラスチックや金属製品のプロトタイプを高速で制作したり、 電子回路や更には、食べ物の調理にも変革をもたらした。更には、低価格で医療品の検査が行えるよう、生きている細胞構造を構築することさえできる。今回、新たな分野に3Dプリンターは光を当てた。着用できる衣類の3Dプリンターだ。技巧をこらしたプラスチック片を組み合わせたアート作品のことではない。

Electroloomは、まだ開発が始まったばかりの機械だ。これは、電界紡糸の技術を応用し、液体(現在はポリエステルとコットンをブレンドした独自のものを使用)を一枚の継ぎのない衣類に仕上げる3Dプリンターのプロトタイプだ。溶液を型に噴きつけることで、縫い合わせる必要のない、そのまま着用できる衣類を作ることができる。

サンフランシスコに拠点を置く制作チームは、プリンターの機械の中で内部電界を発生させ、繊維を誘導し、衣類を自由に形成することを可能にする、この衣類の制作プロセスを「フィールドガイド・ファブリケーション」と呼んでいる。

3Dプリンターで出力される生地は、無数の細かいナノファイバーで作られているため、従来の編んで作られた布と同じような伸縮性と柔軟性を兼ね備えているという。服飾業界は衣類を制作するのに、生地を裁断し、縫い合わせる作業を行ってきたが、彼らのアイディアは、そのような作業を必要としない、一人一人に合う衣類を提供することだ。

Eletroloomは一年半かけて開発を行ってきたが、まだ道半ばである。今回、彼らはクラウドファンディングのキャンペーンを立ち上げ、機械のアルファ版(と開発用キット)を少量出荷し、このプロジェクトに対するフィードバックを集める予定でいる。

「この機械を使って、色々試し、既存の概念を壊したり、ハックしたり、プリンターをもっと改良したいと思う人に届けたいと思います。最終的には、とても頑強で信頼できるテクノロジーを提供したいと考えています」と彼らのKickstarterのキャンペーンページに記されている。

この記事を執筆している間にも、既に目標額5万ドルの半分程が集まり、キャンペーンの締め切り期限もまだ28日残っている。目標額を達成した場合は、支援者に機械のアルファ版を2016年3月頃から届ける予定だ。

下の写真のタンクトップとスカートは、この機械で作られたものだが、ファッションとしては褒められたものではないかもしれない。制作された布も見た目は薄いようで、着用しても暖かくはないだろう。実用的な衣類ができるようになるまでは、テクノロジーとテクニックを更に改良していく必要があるだろう。しかし、噴きつける繊維で衣類を作るという技術は魅力的で、そのポテンシャルが持てるものだ。

Electroloom

[原文へ]

(翻訳:Nozomi Okuma /Website/ twitter



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