2014年5月7日水曜日
2014年5月6日火曜日
ヘビのように曲がって断線しないUSB充電ケーブル、Snakeble
一度でもUSB充電ケーブルを使ったことのある人なら(TechCrunchの読者はほぼ間違いなく)、Snakableが解決しようとしている問題に遭遇したことがあるだろう。つまり、繰り返し使用するうちにケーブルが壊れて導線が露出し、ついにはケーブル自体の信頼性が低下し、充電するたびにケーブルをゆすってやらなくてはならなくなる。Snakableは新しいタイプのUSBケーブルで、折り曲げられたり引っ張られたりされるという、これまでのケーブルが曝される危険から身を守るしくみを内蔵している。両端につけられた特許出願中の緊張緩和機構の自在ジョイントによって、ケーブルが安全な半径を超えて曲げられることを防ぐ。
そう、その結果ケーブルの動きがちょっとヘビ(snake)に似ていることから、その名がつけられた。
プロジェクトを立ち上げたWes Goulbourneは、航空宇宙産業の経歴を持ち、常にエンジニアに囲まれて仕事をしてきた(現在彼はフィラデルフィアのBoeingに勤めている)。
「Snakebleを思いついたのは、USBケーブルを修理するのが嫌になり、そもそも壊れること自体に疑問を持ったときでした。プラスチック製のおもちゃのヘビがどうして曲げても壊れないのかを考えていて、Snakebleケーブルのデザインが生まれました」。
あのおもちゃのプラスチック製ヘビ — 3センチごとに節があって蛇行する — が、今Snakebleを支える仕組みを生んだインスピレーションだった。
Goulbourneはまず3DプリンターでSnakebleのプロトタイプを作ってから、工業プリンティングで実用版のケーブルを作った。
今日(米国時間5/5)彼がTechCrunch Disrupt NYのスタートアップ・アレイでプロトタイプ版を披露し、 Kickstarterプロジェクトについても紹介する予定だ。
ボールジョイント機構によって、ケーブルが限度以上に曲げられる可能性は低くなっているが、もし張力がかかりすぎた時は、関節部分が簡単に分解されて元に戻せる。
Goulbouneが量産を目指すケーブルは、Apple Lightning(認定済み)およびMicro USB規格で、長さは4フィート(1.2m)。色は、赤、白、黒、緑、およひオレンジが用意されている。
価格は30ドルの予定だが、Kickstarter支援者は20ドルで早く入手できる(今年の夏に出荷見込み)。30ドル寄付した人にはお揃いのカラーの電源アダプターも付いてくる。Goulbourneは製造コストをカバーするために2万8000ドルの資金調達を目標にしている。
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(翻訳:Nob Takahashi / facebook)
from TechCrunch Japan
先週のUS注目記事 ― ますますいろいろなものが繋がる時代へ
本稿では先週1週間(4月28日から5月4日)の記事の中から、日本版では取り上げられなかったが、面白そうなものを紹介したいと思う。
ますます激しくなる(らしい)人材獲得競争
ウェアラブルやIoT(Internet of Things)が進化していくことで、ますます優秀なエンジニアのニーズは高まりつつあるとのことだ。
そんな中、HackerRankの共同ファウンダーであるVivek Ravisankarによる「How to Hack Hiring」(採用活動をハックする)という記事が掲載されていた。思い込みを捨てて効果的な採用活動を行おうという内容だ。ちなみにここでの「思い込み」は採用担当者側のもの。
ありがちな「思い込み」の例として以下のようなものが挙げられている。
- 優秀な技術者はスタンフォードにしかいない
- 面接時の質問のユニークさが多様な人材確保に役立つ
- プログラマーの採用にはホワイトボードを用意して、コーディングさせてみるのがベスト
- 採用計画が完了すれば、選外となった応募者のことはどうでも良い
「質問のユニークさ」とは、Googleの面接でも出題されていたクイズ風の質問のことだ。しばしば「世界にピアノ調律師は何人存在するだろうか」という例が挙げられる。こうしたタイプの面接について、Googleは「完全に時間のムダだった」と評価するにいたっているのだとのこと。
面接スタイルというのは、流行に大きく左右されるという面もあるようだ。
大成功裏にKickstarterプロジェクトを完了したPlay-i
優秀な技術者にかくまで大きなニーズがあるのであれば、子供を優秀な技術者に育てるのは考えられるオプションだろう。その一助となりそうなのが、TechCrunchでも何度も取り上げてきているPlay-iだ。
Kickstarterでも(大方の予想通り)大成功をおさめた。そのPlay-iが、なぜKickstarterを選んだのか、あるいはキャンペーンをどのように運用していったのかをまとめる記事を寄稿してくれている。
「A Look At Play-i’s Successful Crowdfunding Campaign」(Play-iの大成功クラウドファウンディングキャンペーンの復習)がその記事だ。クラウドファンディングはまだまだこれから発展していくものと思われる。気軽にアイデアを試すことのできる場としての重要性も強く意識され始めている。
大成功キャンペーンの技を学習しておくのはぜひとも必要なことだろう。
可能性領域を広げる3Dプリント
ところでテック系人材が人気を集めるというのは、テックがさまざまな産業を「繋ぐ」役割を担いつつあるからとも言えそうだ。ソフトウェアがあらゆる分野で活用されつつある。
たとえばクラウドファンディングというのも、テックと市場とを繋ぐ面白い仕組みだと位置づけることができる。また3Dプリントというのもいろいろな領域を「繋ぐ」ものとして機能し始めているように見える。当初は「メーカー」とテックを繋ぐものとしての意義が注目されたが、そうした「プロ」領域を超えて、一気に消費者市場にも広がる可能性を見せてもいる。
たとえば3Dプリンターは布製テディベアを出力することもできるようになっている。そして消費者マーケットに向けて靴の中敷きを出力するサービスなども人気を集めているのだ。
3Dプリンターを活用した中敷き出力サービスが640万ドルを調達したという記事が「SOLS, Maker Of 3D-Printed Shoe Insoles, Raises $6.4M Series A」(3Dプリントによるシューズインソール・メーカーのSOLSが640万ドルを調達)だ。
これもテック?
いろいろな場面で存在感を増している「テック」であるので、TechCrunchで扱う分野の幅もどんどん広がりを見せている。
どんどん広がりを見せるので常に刺激を感じ、面白そうなものを翻訳していく。そんな中、「面白い!」と興奮したが翻訳を躊躇ったプロジェクトがある。それがこの「Buildies Cardboard Blocks Are, You Know, For Kids」だ。
昭和の子供は確かにこれに興奮する。間違いなく「Crunch」なプロダクトなのだが、果たして「TechCrunch」なのだろうか。
しかし、こうした分野にもテックの要素が入り込んでいく時代になりつつあるのは間違いないのだろう。
(Maeda, H)
from TechCrunch Japan
TechCrunch Disrupt:Minkはどんな色味のカスタム化粧品でもその場で作れる3Dプリンター
現在3Dプリンターが大人気だが、その大半はプラスティック製の小さな物体をあれこれ出力する装置だ。今日(米国時間)TechCrunch DisruptNew YorkでローンチしたMinkは大いに異色だ。
このスマートな小さなプリンターは現実世界あるいはウェブ上でユーザーが気に入った色を簡単なソフトウェアで指定するだけで、ファンデーション、口紅、アイシャドーその他あらゆる種類の化粧品を出力してくれる。
シャネルのような高級ブランドからスーパーで売っている普及品まで、ほとんどのメーク用品の成分は同じだ。Minkのファウンダー、Grace ChoiはMinkで市販化粧品と同じ素材を使っているので、ユーザーは安心して市販品と同じ品質で、あらゆる好みの色合いのメーク用品を入手できる。
消費者はますます商品をその場ですぐに手に入れるすることを求めるようになり、そのためにはDIYもいとわなくなっているとChoiは考えている。また化粧品のユーザーは実は特定のブランドの忠実な信奉者ではなく、むしろ便利さや経済性を求めるようになっているという。
同時に、スーパーやドラッグストアでの化粧品の品揃えはおそろしく限られている。メーク用品は売上のほんの一部を占めるだけなのでピンクや赤など多く売れる色しか売り場に並べようとしない。Sephoraのような高級店では品揃えは多いが値段もはるかに高くなる。
Minkならユーザーは手頃な価格でありとあらゆる色を手にすることができる。
Minkの使い方はごく簡単だ。Pinterestの写真から、あるいは自分でスマートフォンで自分で撮った写真から気に入った色を選び、カラーピッカーで色コードを得たら、後は出力ボタンを押すだけだ。
Minkがターゲットにしているのは13歳から21歳のまだ特定のブランドに親しんでおらず、手頃な料金の製品を求めている若い層だ。
Minkの予定価格は200ドルで、今年後半に市販を予定している。
Q: ハードウェアスタートアップは製造過程の問題で失敗することが多い。その点はどうか?
A: 私は何度も失敗を経験しています。私は連続発明家で、今回のプロジェクトが初めてではありません。製造過程で生じ得る問題については十分な知識があります。今回も予見できない問題が起きる可能性はありますが、重要な部分では大きな失敗はしないとと信じています。
私はOEM先としてEpsonのような信頼性の高い大企業と交渉しようと考えています。
Q: 大量販売チャンネルでは化粧品の品揃えが乏しいという話だったが、Minkは価格で大量販売チャンネルと競争できるのか?
A: 大量販売チャンネルとほぼ同額にできると思っています。
Q:13歳から21歳の若い女性をターゲットにするということだが、まずインターネット上のインフルエンサーに販売し、バイラルを広げてコミュニティーを作ることを考えてはどうか?
A: もちろんです。私は美容ブロガー、インフルエンサーと接触してこのプロダクトの素晴らしさを伝えていきたいと思っています。ひとたび評判が広がればマーケティングは難しくないと思います。
Q: このプリンターはどんな種類のメーク用品でも出力できるのか?
A: インクジェットが色味をコントロールします。基材を選択することによってパウダー、クリーム、口紅などが作れます。実はこの製造プロセスの部分はそれほど難しくありません。Minkで難しいのはビジネス面だと思います。
巨大化粧品会社は染料と基材をごく安く仕入れ、それを混ぜあわせるだけで商品には法外な値段を付けます。私たちはそれを一人ひとりの消費者が自宅でそれをできるようにしようとしているわけです。
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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+)
from TechCrunch Japan